009.「ほし葡萄と星の花」

僕の心の奥の方に星の種が眠っている。いつか輝く光の種。





ほし葡萄をひとつぶ食べると、ゆっくり花は開きだす。





月が眠ってしまった夜に、それは星の花となる。

花の光は僕を突きぬけ、部屋をプラネタリウムに変えてゆく。

流れ星が花をかすめる。





僕の胸に星の花が咲く間は、愛もまた存在するのだろうか。





お話の作者:ryoichiさん

https://note.mu/hira9504052

0コメント

  • 1000 / 1000